シェード写真のポイント
前歯補綴のケースでは、写真サイズが口角エリアのみの場合、顔貌に対しての
前歯排列ポジションが、判断できない事もあるため顔貌写真もお願いします。
下モデルさんの右上1.2の補綴ケースを想定し、顔貌⇒リップライン⇒前歯ポジションと観察していくと、
修正箇所がより具体的に見えてきます。
全体観としてシェードガイド全体が入るサイズで撮影します。
このサイズは、鼻孔、耳などが含まれるので、咬合器装着時の平面決定にも使用します
シェードガイドを絞り込みます。
目標歯と隣接する歯牙を含めて一番近いと思われるガイドを3本選択してください。
最後に目標歯の特徴を細部にわたって観察し、使用するセラミックのカラーを選択するために必要な写真です。目標歯に向かってのカメラアングルを下図の①②③様に上中下で撮影します。歯面にあるストロボ光の反射位置に注目してください、反射で白飛びしている箇所が移動しているのが解ります。
白飛びしている箇所の色は判断できません、
より的確なセラミックパウダーの選択するために必要な写真となります。
上記を含め各サイズで上中下3枚の撮影をお願いします。
(※)写真は、『若手歯科医師・技工士のためのシェードテイキング超入門』p102-111(クインテッセンス出版、2007年)より引用した。